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飲水量と尿路結石のお話

夏場の暑さは、とても堪えます。昼間一生懸命お仕事をされて夕方飲むビールはまた格別ですよね。

このおいしさを格段に引き上げるために「俺は、午後三時以降水物を飲まない。」なんて話をよく耳にします。

身体のどこにも異常の無い健康な方なら多少の脱水でも耐えられますが{「腎臓・尿管に石がありますよ。」
と言われている方は、このような行為はご法度です。

尿路に石ができる方は、元々飲水量が身体の要求量より少ないのです。

ですから、お小水の回数・量が少なく尿の内容物の濃度が高くなり石ができやすいのです。

真珠が貝の中で成長していくように、尿が濃くなると腎臓の中で石が成長してしまいます。腎臓の中に石があるうちは特に症状はありませんが、それが何かのきっかけで尿管に下降すると痛みが発生します。

これらの痛みは、過去に経験をした痛みをはるかに超える痛みらしいです。救急車で運ばれる方も少なくはありません。

このような場合泌尿器科の処置としては、痛み止めを処方しながら、水分の補給を行います。通常は点滴で生理食塩水のようなものを体内に補充します。可能であれば、口から摂取することも有効です。

石をできなくする、あるいは石を成長させないようにするためには、普段から水分の補充を充分にしておくことが有効と考えられます。また、すでに石を持っている場合には、発作が起きる前に石を砕いておくこともできます。また、石の種類によっては、水分量を増やして排尿量を増やしたことで石が小さいうちに自然に流れ出てしまうこともあります。水分量だけでなく、縄跳びといった日ごろの運動も大切とされています。

ですから夕方のビールの最初の一口の味わいをいつもおいしくするために、汗をかく季節でも半日に最低2回以上のおトイレに行く程度の水分の補給をして下さい。

文章・・・・独立行政法人 国立病院機構埼玉病院 泌尿器科部長 門間医師